稲・品種改良の歩み
東北地方の寒冷な気候に合わせるように、稲の品種改良が続けられてきました。その中で注目された品種が、寒さに強く収穫量が多い「亀の尾」でした。
しかし「亀の尾」には病気に弱く倒れやすい欠点がありました。そのため「亀の尾」と病気に強い「愛国」を交配して作られたのが「陸羽132号」でした。
この品種をもとに、「ササニシキ」や「あきたこまち」などがつぎつぎに産み出されていきました。
- 1882(明治15)年
- 愛国
- 1893(明治26)年
- 亀の尾
「亀の尾」の品種を固定した阿部亀治氏
〔山形県余目町資料館 提供〕 - 1903(明治36)年
- 1921(大正13)年
- 1956(昭和31)年
- コシヒカリ
- 1963(昭和38)年
- ササニシキ
- 1969(昭和44)年
- トヨニシキ
- 1984(昭和59)年
- あきたこまち
豊国
陸羽132号
「陸羽132号」を作った仁部富之助氏(左)と寺尾博氏(右)
〔東北農業研究センター 提供〕