山を大切にするならわし/山の神を祀る

山を大切にするならわし/山の神を祀る


山で仕事をする人たちは作業中の安全を祈って、山の神を祀りました。山の神は女の神様だという伝承があり、異様な顔をもつオコゼという魚は、山の神でさえ面白がるといい、神様を慰めるために供えられました。また、ヤマサキ(山先)と呼ばれる山の神を祀る家もありました。
山で木を切る人たちは、木は山の神からの贈り物と考えていました。そのため木を切った後、切り株にその木の枝と御幣(ごへい)を立て、山の神への感謝を捧げるとともに、木がまた生えてくるようにお祈りしました。これを「株祭り」というところもあります。

山先が持つ御幣

御幣のイラスト

オコゼの供え物

オコゼのイラスト