水車は水の力を利用して、脱穀や製粉の動力や田んぼへの揚水などに使われてきた機械です。集落単位で共同に造られていたものもあれば、付属屋として個人の所有地の一部に造られていたものもありました。
水車の方式は、その場所の地形や水の量、流れの速さなどによって異なっていました。水の流れが急な山間に設置する水車は、車の上部に「かけひ」で引いた水を浴びせる方式、水の流れが緩い平地の川では、流れる水の中に車の下部を入れて、流れの力で車を回す方式となっていました。この水車と水車小屋は、遠野地方に実際にあったものを再現して建てたもので「水を浴びせる方式」です。
小屋の中には、杵とつき臼が一対になったもの2基と、木製の漏斗と石の挽き臼とを据えています。「ふるさと村」の田畑で収穫した米やそばを使って、精米や製粉も行っています。